5月って過ごしやすくて気持ちのいい良い気候ですよね。着物を着るにもちょうどいいのでmamakoも大好きです。
⇒着物着用時期のルールで少し、着物には着用すべき時期があるというお話をしました。
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着物着用時期のルール
着物は、それぞれ着る季節がなんとなく決まってます。 「なんとなく」という言い方はなんだと思われるかもしれませんが、着物は四季に合わせて着用時期が決まっているのですが、それは昔の気候に合わせて定められて ...
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では、実際5月はどのようなコーディネートがいいでしょうか。
着物はこれだということがわかっても、具体的に合わせたらいい帯とか小物って悩みますよね。今回はmamakoが実際に着用しているものを中心にご紹介します。気候によって多少前後はありますが参考にしてみてくださいね。
まず基本的なことで言うと、5月は羽織を着なくていい「帯付き」という姿で歩いてOKになります。なんのこっちゃと思われるかもしれませんが、羽織などコート的なものは袷の着物着用時には着ることが基本です。
昔は羽織物は男子のみ着用するものだったり、遊女が着用するものだったり、ルーツはいろいろあるようですが、一般女性が羽織を着用しない帯付き姿で歩くのは恥とか失礼とか、そういった意味があったみたいです。その名残は今でもあり、10月頃~4月までは羽織姿が基本です。
それが5月になると解禁されて、羽織無しで歩いてもOKということになるわけです。
個人的なことで言うと、羽織は着物や帯を汚れや擦れから守ってくれたり、ガード的な役割をしてくれるので真夏でも夏物の羽織を着用するくらい年中着ている方が好きだけど、5月にもなると暑いので羽織無しで歩けるのはうれしいという方もいるでしょうね。
mamakoは5月といえばこの羽織っていうくらい白いレースの羽織がお気に入りです♪
【5月1週目~2週目】
- 着物→袷・単衣
- 長襦袢→袷・袖無双(胴抜き)・単衣
- 帯→袷・単衣
- 小物(半衿・帯揚げ・帯締め)→袷用
- 羽織→なし、もしくはレースなど透ける羽織
5月の1週目~2週目はまだ少し肌寒い日があったり、夏日になるような時もあったり悩みますよね。基本の着用スタイルは袷なので、全コーディネート袷用で着用するのが一番です。
ただ、ちょっと暑いかも、という時には長襦袢を単衣にしてみましょう。それだけでも少し涼しく着用できます。ちなみに長襦袢の仕立て方で「袖無双(そでむそう)」という仕立て方があります。ちょっと専門的で難しいかもしれませんが、袖だけ袷のように仕立ててあるけど、他の部分は単衣のように1枚で仕立ててあるものです。胴裏(どううら)と呼ばれる背中のあたりの裏地がないので胴抜き(どうぬき)とも呼ばれます。
見た目は袷なのに中は単衣というなんちゃって袷!?みたいな感じです。もしお店で仕立てをお願いする場合は「胴抜き仕立て」もしくは「袖無双でお願いします」と伝えてください。
⇒長襦袢 【袷衣用 袖無双】 お仕立て上がりmamakoも2枚持っていますが、袷の着物で着たいし、袖が単衣なのも見えた時にちょっと薄すぎて季節感ないかなぁと思うような、まさに5月の1週目~2週目に重宝します。また4月や10月でも今日はちょっと暑そうだなぁと思う時や基本的に室内で過ごすから汗をかきそうだなぁなんて時はあると便利です。
その他の小物は袷のものを使いましょう。
【5月3週目】
- 着物→袷・単衣
- 長襦袢→袖無双(胴抜き)・単衣
- 帯→袷・単衣
- 小物(半衿・帯揚げ・帯締め)→袷用
- 羽織→なし、もしくはレースなど透ける羽織
1週目とそんなに差はないですけど、そろそろ袷の長襦袢は暑くなってくるころです。単衣の長襦袢に変えてもいいと思います。もちろん基本的には袷でトータルコーディネートする月なので、袷の着用がダメではないですが、おすすめは袖無双(胴抜き)・単衣の着用です。
また、このくらいから締めるのにおすすめの帯は博多帯です。
おそらく目にしたことがある方も多いと思います。上記画像は半幅帯ですが、博多帯は非常に締めやすい帯として着物着用機会が多い方にもとても人気があります。「一度締めたら緩まない」といわれるほど締め心地抜群の帯ですが、こちらは裏地がついておらず年中着用OKな帯です。
裏地がない分、年中OKとはいえ少し涼しげに着用したい5月くらいにはとってもおすすめです。いろいろな着物に合わせやすいので1枚持っていると本当に便利ですよ。
【5月4週目】
- 着物→単衣
- 長襦袢→袖無双(胴抜き)・単衣
- 帯→袷・単衣
- 小物(半衿・帯揚げ・帯締め)→袷用
- 羽織→なし、もしくはレースなど透ける羽織
4週目にもなるともう結構暑いですよね。
このころになると、mamakoはだいたい着物も長襦袢も単衣でのコーディネートになります。ただし、小物はまだ袷用を使用しています。暑いのでもう夏用を使用する方もいると思いますが、基本のスタイルはあくまでも袷での着用月です。なので小物だけでも袷用のものでぎりぎりルールにのっかっています(笑)
ただし、色合いを涼し気なものにして工夫しています。着物もそうですが、暑い時に暑苦しい色ってちょっと着たくないですよね。周りの方も着物姿を見て涼しく思えるようなコーディネートができるといいですよね。
ちなみに、紗袷(しゃあわせ)という袷と単衣用の間くらいにあたるものがあります。夏用に「紗」という種類があるのですが、とても涼しく着れる風通しのよい生地です。その紗を重ねてあるのが紗袷です。ちょっと上級者さん向けような気がしますが、単衣には早いけど袷だと暑い5月にドンピシャです。
着物以外にも帯・長襦袢・羽織など紗袷のものがあります。もちろん6月の着用も可能なので、気になる方はチェックしてみてくださいね。