mamakoが初めて海外で着物を着たのは2011年。
当時、旦那さまの海外出張でベルギーに住んでいた大学の先輩を訪ねた時でした。ちょうど療養のために仕事を辞めて実家でぬくぬくしていたmamako。先輩は茶道部で知り合った方だったので、「こっちに着物散歩しにおいでよ」とお誘いいただきました。
海外へはまだシンガポールとイタリア・フランスにツアーで行っただけで慣れない旅行ではあったものの、ちょうど着付け教室を卒業して、着物が楽しくて仕方がなかった時だったので、なんの迷いもなく着物一式を持っていくことにしました。
初めて一人での飛行機だったので、安心のために日本語がちゃんと通じるANAで行きました。ドイツでのトランジット。フランクフルト国際空港はとっても広いので、不安すぎて機内で客室乗務員さんにお願いして乗り継ぎゲートまで連れて行ってもらったのを覚えています。
なかなか海外旅行へ一人でなんて行けないって思ってる方も多いと思いますが、なんやかんやみんな親切なのでなんとかなります!
季節は初春。まだ少し肌寒かったように記憶しています。
先輩が住んでいたのは、ベルギーのLeuven(ルーヴェン)という首都ブリュッセルよりフランダース地方にある少し田舎町になるのでしょうか。学生さんが多く治安もいいところでした。
ブリュッセルに観光で訪れた方でも30分くらいで行けるので、日帰りで行く方もいるそうです。
イタリアとフランスに行った時も、ヨーロッパの街並みに完全に魅了されてテンションあがりまくりでしたが、ベルギーも本当に素敵なところでした。特にルーヴェンは赤レンガがとってもかわいくて、絵本の世界みたいでした。
食事もとってもおいしくて、普段飲まないビールもせっかくベルギーに来たからと毎日いただきました。
ベルギーでは朝からビールを飲むみたいですね。水より安いし!
そこで出会ったのがこれ。クリークっていうみたいなんですけど日本で売ってるところ知ってたら教えてほしいです。さくらんぼのビールなんですけど、ほんっとに美味しかったんです。また飲みたい!
そんな素敵な街で、着物を着て歩く先輩はもはや現地の人(笑)子育てしながらでも着物を着る姿はめちゃくちゃ素敵でした。
ここで初めて、なぜか着物って海外の街にも似合う!と衝撃的で感動したのを覚えています。この旅行が今のmamakoをつくりだしたと言っても過言ではないくらい、すごくいい影響を与えてくれた経験でした。
1日着物で街中を散策していると、何人もの方がまったくわからないオランダ語で「素敵だね~」(←たぶんそんな感じ)と話しかけてくれました。ちょうどその時、ヨーロッパ地方ではこけしのキャラクターみたいのが流行りだしていたようで、「Real KOKESHI!!」と喜んでもらえました(笑)
大学で日本語を専攻している日本好きな学生さんもたくさんいるようで、写真もいっぱい撮ってくれました。海外だと日本が好きになったきっかけはアニメっていう方が多いみたいですね。
お天気や気候がいい時だったこともあって、すんごく気持ち良くて、着物散歩もなんの苦にもならなかったように思います。
すっかりこの街での着物散歩にハマってしまったので、1着しか持っていかなかったけど、翌日は羽織を着てちょいアレンジしてお出かけしました。
これをきっかけに、着物姿を実際に見たことがないという海外の方がとっても喜んでくれることを知りました。
初めての時は、重たい着物一式を持って行ったけど、今となってはできるだけ少ない道具で簡単に着物を着れるようになり、なおのこと楽しくなっています。ささやかながら、これは着物普及活動だと言い張って海外旅行での着物を楽しんでいます。
海外で着物を着せてあげる着付け師っていうのも面白そうだなって新しい仕事にも挑戦してみたいと目論んでいるmamakoです。旅行で着物着てみたいなぁと思う方がもっと増えるといいな♪
他の国での着物散歩や、旅で着物道具を減らす方法なども少しずつご紹介しますね。