さて、着物のお手入れをするにしてもしないにしても、保管はどうしたらいいでしょうか。
一番いいのは、和紙でできたたとう紙というものに包む方法です。
絹には湿気によるカビやシミの変色、色ヤケ、虫食いなど様々なことが起こりえます。和紙は呼吸をするので、湿気をうまくにがしてくれる役割がありますし、色ヤケはわずかな光でもすぐにおこるので、日に当てないことが大事です。
中の着物がみえるように窓のようなものがある一見親切なたとう紙もありますが、その窓の部分だけ色ヤケすることもあるので気をつけましょう。
虫食いは、ウールの着物でなければそんなに影響がないと思うのでたとう紙にくるんだ状態で、これまた呼吸する桐の箪笥がいいとされています。でもこれで満足していたらダメなんですよ。
「桐の箪笥にいれてたのに~」とシミだらけになったお着物を何枚も見ました。あくまでも、湿気がたまりにくいだけです。
湿度が高ければシミやカビのでる可能性はあります。カビっぽいかを確認するためにも、たとう紙は役に立ちます。
たとう紙にぽつぽつと茶色っぽい斑点が出てきたら、結構危険なサインです。そうなったらたとう紙も取替だし、着物は干してあげてください。「カビさん、こんにちは」のカウントダウンが始まっています・・・・
また、桐の箪笥がなくても着物によい環境が整っていれば大丈夫です。
できるだけ日に当たらず、湿気のたまらない場所に保管すればいいのです。定期的に着ている人なんかは、洋服と同じように畳んでカラーボックスなどにいれて扱っているようですが、それもダメではないと思います。
お手入れの頻度でも説明した「袋」になっても気にしない~という方はハンガーがけで保管したりもするそうです。(mamako的には絶対嫌です・・・)
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それと、着物といえば「樟脳(しょうのう)」ですが、今はそんなに着物をむしゃむしゃする虫さんはいないようですし、においがつくのが気になるのであまりお勧めしないです。
それよりは、マンション住まいなど、湿度がたもたれているお部屋が多いので湿気取りのシートなどを置くほうが効果的だと思います。ウールの着物をたくさんお持ちの場合は、防虫剤を置いたり絹の着物と分けて保管がいいと思いますよ。
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